夢へと続く道4~Dream~

夢へと続く道4~Dream~

ビビッと来る出会い

高校二年のある日、インフルエンザかなんかで、学校を休んでいる時に、親が借りてきた一つの映画を見ました。この映画が間違いなく僕の人生を変えました。

映画の名前は『ミリオンダラー・アーム』

これは、実話を基にした映画です。物語は、アメリカのとあるスポーツエージェント(例えば日本のプロ野球選手がメジャーリーグに行くときに、メジャーの球団と交渉したり、選手の世話をしたりする仲介人のこと)が、破産寸前の状況に陥っていた時、テレビでクリケットの中継をしているのを偶然見るところから動き出します。そして、彼はそのクリケットの中継を見て、ひらめいたのです。インドから有望な野球選手を発掘できるのではないか、と。そして、インドで、多額の賞金と、メジャーへ行けるという条件で、コンテストを開催しました。一攫千金を狙って、貧しい子供や大人たちも沢山の人がこのコンテストに挑みました。そしてこのコンテストで勝ち上がった二名の青年を、アメリカに連れて帰り、世話をして、インド人初のメジャーリーガーに育てていく。というストーリーです。

この映画を見て、僕は、「これだ」と確信しました。まさに、ビビーーッと、来た感じでしたね。心が高鳴って、ワクワクワクワクドキドキして、自分のやることを、見つけた感じでした。とっても楽しい気分に、とっても明るい気持ちになりました。まさに、「これだぁぁぁぁああああ」って感じで、やりたいことを見つけた感じでしたね。1~3までここまで書いてきた、僕の人生のいろんな経験や成長や、不安や好みや、そのすべてが、ここに集約された感じでした。いや、集約できるものを、見つけた感じでした。インドで、能力はあるのにそれを極める道がない子と出会ったことや、スポーツに関わりたいという想いや、いろんなものが、ここに詰まっていたわけですね。

それから僕はスポーツエージェントになることを、夢にしました。インドのように、貧しい場所から、有望な選手を発掘する事業をすることが夢になったわけです。

しかし、これは、まだ、高校二年の秋あたりの出来事で、僕のマインドが、まだ「人のために生きる」となっていない時期でした。

磨かれる思考と目標

その後、自分の軸が決まる出来事があったり、いろんな人との出会いの中で、徐々に徐々に、夢もまた修正されていきました。ただ、あの時感じた、、夢の根本的なところは変わることなく、持ち続けていました。

受験期から、日本の社会の息苦しさに強い嫌悪を抱くようになったり、今後の日本社会の未来に希望を抱けなくなったり、大学に入ってから、様々な現場に行って、いろんな世界を見に行ったり、またそこで、幸せそうに生きる人々と出会ったり、西崎さんとの出会いがあったりして、僕の考えも徐々に進化していきました。「ほとんどの人間に共通する幸せとは何か」ということについて、深く悩みました。「お金があること」「便利であること」「安定していること」「長く生き続けられること」僕は今の日本社会を見て、それが「幸せ」なのか分からなくなりました。様々な世界に出かけて行って、人と出会って、たくさんお話をして、分かったことは、そんなものが無くても、生き生きと、幸せそうに生きている人たちがいるということです。

果たして、人間の本当の幸せとは、何なのか。勿論「幸せ」は人それぞれ違う。けれど、より多くの人間に共通する「幸せ」があるのではないか。これをずっと考え続けていました。そして今後も考え続けていくでしょう。

ケニアのサッカーチームのオーナーをしている西崎さんも、仰っていたのですが、

「選択肢があって、そこから自ら選んで、生きたいように生きていく」これが、多くの人に共通する「幸せ」なのではないか

という一つの考え方に、なんだか納得する僕がいました。

「選択肢がないからこその幸せもあるのではないか」ということも、ネパールで感じることがありました。今の日本人は、選択肢がありすぎて、悩み、悩み、悩むようになりました。ネパールの人が、生き生きと生きていたのは、選択肢が無くて、考えることが少ないからなのではないかと、思うこともありました。しかし、今、僕は、そうではないと、考えています。生き生きと生きているように見えるのは、「人間らしく生きているからだ」僕はそう思いました。選択肢が無いから、ではなく、人間が、人間のことを想い、人間に囲まれて、自然に囲まれて、人間の温もりの中で、生きている、それこそが、理由なのではないかと、思ったのです。

『君たちはどう生きるか』という名著に、こんなセリフがあります。

 人間は、いうまでもなく、人間らしくなくっちゃあいけない。人間が人間らしくない関係の中にいるなんて、残念なことなんだ。たとえ「赤の他人」の間にだって、ちゃんと人間らしい関係を打ち立ててゆくのが本当だ。

 (中略)

 では、本当に人間らしい関係とは、どういう関係だろう。

 ――君のお母さんは、君のために何かしても、その報酬を欲しがりはしないね。君のためにつくしているということが、そのままお母さんの喜びだ。

 君にしても、仲のいい友だちに何かしてあげられれば、それだけで、もう十分うれしいじゃないか。

 人間が人間同志、お互いに、好意をつくし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だと、――コペル君、君はそう思わないかしら。

「人間が人間らしい関係でいること」、これが、僕は「お金がある」とか、「便利である」とか、そんなことよりも大事なことだと、思っています。

僕は、今の日本は、人間が人間らしい関係にいない、世界になってきていると感じています。しかし、そんな日本でも、世界のどんな場所でも、地域のいざこざや、国家人種文化、様々なものを超えて、人間を人間らしい関係の中に、置きたらしめてくれるものが、二つだけあると思っています。

それは、「スポーツ」と「音楽」です。

ライブに行けば、一つの音楽に、何万人もの、「赤の他人」同士が、感動したり、勇気づけられたり、同じ気持ちを共有したりするのです。ライブに行かなくとも、一つの音楽を聴いて、人の心を動かしたり、結び付けたりする力が音楽にはあります。スポーツでも、一つのボール、一つのプレーに、「赤の他人」同士が、一緒になって応援したり、喜んだり悔しがったり、同じ時間を共有したりできるのです。実は、これは、とんでもなく、素晴らしく、人間を本質的に人間らしくしてくれるものだと思います。これが、「スポーツの力」「音楽の力」だと僕は思っています。僕は高校時代に、神宮球場のグランドの上で、身をもってこの力を感じました。ライブに行っても、感じることができますし、こないだのラグビーW杯でも、感じることができましたよね。

Dream

そういった、諸々の考えから、導き出された、

現時点での僕の人生の最大の目標、夢は、

世界中の、『スポーツ』、『音楽』の選択肢が無い人たちに、それを思いっきりやる選択肢を作り、それによって、世界中に愛を少しでも広めること

です。

今はまだ、能力も、人脈も、人としても、全く未熟ではありますが、ここに向けて、いろんなことに、挑戦して、どんどんどんどん失敗をしに行っています。今後も、挑戦を続けていきます。同じような志を持つ方は、どんどん話しかけてください。

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