恋

「恋」せよ人類

「恋」してますか?

「恋」って、辛いですよね。ほんまに辛い。

でも、人を愛するって、人に愛されるって、やっぱり、いいものですよね。

人から愛されるって、凄いですよね、凄いですよね。

この凄さは、今現在、人から愛されている人には分からない気持ちかもしれない。そしてそれを失ったときに初めて気づくことなのかもしれない。心の底から人を愛したことがない人にも分からない気持ちかもしれない。心の底から愛されたことがない人にも、分からない気持ちかもしれない。

世界中の沢山の人々がこう言う。「僕は彼女と出会えただけで、生まれてきた意味があった。」とか、「私は彼と出会えただけで、生きてきてよかったと感じる。」とか。学生恋愛なんて、こんなことを言うと、「重い」だのなんだの言うような甘ったるい恋が一般的かもしれないが、大人になり、結婚し、その後一生その人と生きていき、その中で、多くの人はこう感じ、こう言うのである。

多くの場合、「恋」とは“人生の意味”にもなりうるのだ。とんでもない温もりを持ち、“私が生きる意味”を与えてくれる。

でも、「恋」なんてある種、病気だ。人間を救いもすれば、また苦しめもする。お金も取られるし時間も取られる。辛い思いもしなければいけないし、苦しくて病むこともある。

でも、そういった「恋」という、ある種病気のようなものの持つ力は、何にも代えがたく、この世界で人間を人間らしくしてくれる、最強の魔法なのだ。ただ、まあ、勝手な意見だけれども、今、日本には、その魔法を恐れる人が増えているように感じる。自分が傷つくことも、人を傷つけることも怖い。そして、そんなことよりも面白いと思うものが世の中には溢れているし、自分を癒してくれるものだって溢れている。今の時代、もう無理やり結婚させられることもなければ、跡取りを産まなきゃいけないとか、そんなこともなくなった。結婚する必要もないし、豊かになって子供を産む必要もなくなった。魔法を取捨選択するようになってきた。ほぼ全ての人が、魔法にかかっていた昔に比べ、今では魔法にかからない人がたくさんたくさんいる世界になった。

それでも、やっぱり、人々は「魔法」を求めているように感じる。

“私が生きる意味”が見つからず、虚無に襲われる人で溢れかえってるように感じたりもする。

僕は、人間は人間らしく生きるのがいいと信じている。

人間を人間らしくしてくれる魔法は結局人から必要とされている。でも、それに気が付かない。誰もそれに気が付かない。無理やり結婚なんて酷い、とか、自由にさせるのが一番だ、とか、どんな人も平等に働けるべきだ、とか、素晴らしい訴えは叫ばれ続けてるけれど、それがまた、魔法を抑制する要因にもなっている。

「恋」は人を何倍にも「人」として成長させてくれる。

そんな力を持つのが「恋」だ。

苦しい思いをしたことが無い人は、苦しい思いをしたことがない人の気持ちしか分からない。苦しい思いをしたことがある人は、苦しい思いをしたことがない人のことも、苦しい思いをしたことがある人の気持ちも、想像することができる。人を愛したことがある者は、その辛さも分かる。人を愛したことがない人は、その辛さは分からない。人に愛されたことがある者は、その温かみを知っている。人に愛されたことがないものは、その温かさを知らない。苦しみを知っているものは、愛するということを知っているものは、愛されるということを知っているものは、人をまた愛そうとする。そしてまた人から愛されることができる。

でも、「恋」を一回しかしてないとか、何回したとか、そんなところはきっとどうでもいい。

今あなたが、「恋」で満たされているならば、その瞬間をできる限り一生懸命味わい、満たされ、味わい尽くすのだ。

今あなたが、「恋」で辛い思いをしているならば、大丈夫だ、今はただただ辛いけれど、大丈夫だ、その経験はあなたを何倍にも成長させてくれるし、そしてまたあなたは、人を愛し人から愛される力を磨くことができる。また人から愛されることができる。また人を愛することができる。だから、今は辛くて仕方ないけれど、大丈夫だ。

「恋」とは、最強の魔法なんだから。

すればするほど、人間らしくなる。数じゃない。人間としての魅力も増すかもしれない。

「恋」って凄いものだ。

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