受験で人生は決まりません

受験で人生は決まりません

官僚の発言など

2020年のセンター試験で、センター試験は最後になり、2021年からは、入試システムが大幅に変わると聞いていました。よって、今年度の受験生は浪人ができないと言われてきました。その予定でした。しかし、先日(2019年12月17日)羽生田文科相は記述式共通入試の導入を延期することを発表しました。結局2021の入試もセンター試験のちょっとだけ変わったバージョンになることが予想されます。まあ、この問題は本当に文科省のずさんさが表に出る結果となってしまいました。正直、「浪人できないから」というのも考慮に入れて受験先をすでに決定した今年度の受験生は、たまったもんじゃないでしょう。まあ、ぐだぐだの入試を実施して、混乱が生じる前にしっかりと中止を発表したから、実害はそこまで大きくないからよかったのではないかとも言えると思います。記述入試に向けて記述の勉強をめちゃくちゃ頑張り始めていた来年度の受験生には気の毒ですが…まあ生きてりゃそんなこともあるでしょう。

ただ、僕は今日、そんな文科省を批判するのではなく、文科省を批判する人にモノ申したいことがあります。野党はしめたとばかりに文科省のずさんさを批判し始めました。勿論責め立てるべきことですから、文科省はしっかり責められて反省しなきゃいけません。報道番組やテレビ番組でも、コメンテーターなどが辛辣に批判をしています。批判も、責め立てるのも、するべきです。ただ、その批判の中で、よく出た発言に対して、「それは違うだろ」と感じることがありました。

「大学受験は人生が決まる大きな出来事なんですから、こんなにも受験生を振り回すのはあり得ません。」

とか

「やはり人生の中で大学受験というのはその後の人生を決定づける最も大切な出来事の一つなので、しっかりしてもらいたいですね。」

とか

「大学入試で成功するか失敗するかで、その後の社会からの評価も、その子の進路も、その子の人生も決まるんだからちゃんとしてください!」

とか

とんでもない。ふざけんじゃないよ。

そういう考え方は人それぞれなので、持つのはいいと思いますが、言わないでほしい。はっきり言って、間違っているから。大学入試で人生が決まる?そこで成功するかしないかで人の価値が変わる?ふざけんじゃない。そんなわけないだろうが。

受験で人生が決まるわけなかろうが

なんで言ってほしくないかと言うと、メディアがそういうことを言うと、多くの人が「あ、そうなんだ、そういうものなんだ。やっぱりそうだよな。」と思ってしまうからなんです。メディアっていうのはそういうものなんです。今頑張ってる受験生が、「受験で人生が決まる」という言葉を何度も耳にして、それが正しいと思ったとしましょう。その子が第一志望校に受かったら、その子は「よし、成功だ。未来は明るい。」そう思うでしょう。一方受験に失敗したら、「もう終わりだ。人生終わりだ。最悪だ。あんなに頑張ったのに。」と落ち込むでしょう。さらにもっと酷いのは、浪人の道を選んで、一生懸命一年間を勉強にかけて、それでも第一志望に受からず、受験に失敗した人が、「受験で人生が決まる」そんな言葉を聞いたら、どう思うでしょうか。彼らは未来がすでに決まっているのでしょうか?もうどうしたってそれを変えられないのでしょうか?

そんなわけないじゃないですか。第一志望に受かっても日々挫折と方向転換と軌道修正を繰り返しながら、人生歩むんですよ。受験に失敗しても、本気なら自分のやりたいことなんていくらでもできるし、やりたいことを見つけるのだっていくらでもできるし、良い人と巡り合えることだってできるんですよ。

いやいや、本当にこれはとんでもないことですよ。良い大学に入ったら、自分の思い通りに物事が進むと思ったら大間違いですよ。自分の思い通りに物事が進みやすくなると思うのも大間違いですよ。逆に思ったところではない大学に入ったら、自分の思ったように人生が歩めなくなると思ったら、大間違いですよ。思ってた大学に入れなかったら、将来あの職業に就けなくなると思ったら大間違いですよ。受験で成功して、その恩恵を被って、大学の教授になったり、官僚になったりしてる人間は、「受験で人生が決まる」という発言を軽くします。そういう人間は基本的に大学や就職もいや、日常の一つ一つの行動さえも既存の考え方やレールに乗っかって生きてきた人間たちです。僕からしたらそんな人間に人間としての本質を見抜く力は発達しないと思うし、ある種の哀れみさえも覚えます。ふざけんじゃない。受かるとか、落ちるとか、第一志望に行けるとか、第二志望にしか行けないとか、受験で失敗するとか、成功するとか、勿論それは人生に大きく影響はするでしょうが、でも、その結果でその後の人生が決まる?あり得ません。大事なのはそんなことじゃない。本当に大事なことは、そんなことじゃないんです。なんだってできますよ。別にどんな大学に行ったって、本当に自分がそれをやりたいなら、絶対にできます。あなたにはあなたにしか歩めない人生があります。みんなと同じように、大学に行かなくても、何年遅くなって大学に行っても、そんなことはどうでもいいんですよ。どんな結果になっても、一番大事なのは今その瞬間に、できることを一生懸命探して、一生懸命生きて生きて、その瞬間を謳歌することです。そして、それができるのも当たり前ではありません。健康な体と心があることも、当たり前じゃないんです。分かりません。未来がどうなるかなんて。

受験で、人生は、決まりません。

絶対に忘れないでください。

受験で、人生は、決まりません。

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