一億総サンタ社会を妄想する

一億総サンタ社会を妄想する

最後のクリスマスプレゼント

クリスマスから3日が経ちました。僕は今年は家族でケーキを食べました。なんと平和な。。。

ところで皆さんサンタさんからのプレゼントは来ましたか?何歳から、サンタさんが来なくなりましたか?

うちは小学校2年生を最後に、サンタさんは来なくなりました。うちの中では、これには原因があると噂されています。その噂と言うのが、「兄の人生ゲーム叩きつけ事件」です。僕が小2の頃、兄は小4でした。僕と兄はサンタさんに欲しいものを書いて手紙を出しました。兄は「DS」と書きました。そしてクリスマスの日、枕元にあったものは、「人生ゲーム」でした。兄はそれを地面に叩きつけてしまったのです。あ~やりましたねこれは。「サンタさん見てるよ。そんなことしたら、もう来なくなるよ。」と母ちゃんは兄に言いました。その次の年から、我が家にサンタクロースは来なくなりました。

ただ、実は、僕はこの年にとんでもないクリスマスプレゼントを手に入れることができたのです。

問題です。「兄の人生ゲーム叩きつけ事件」から得た、僕がその後ずっと大事にし続けているクリスマスプレゼントとは一体何でしょうか。

僕は、あまり泣きませんが、たまには泣きます。「男は泣かぬ!」とかそういうしょうもないプライドは皆無です。涙を流す理由は様々ですが、その多くは同じようなことを原因としています。それは、人が誰かを想い、誰かの笑顔を想像し、一生懸命誰かのためにした行動が、一瞬でその誰かにとって不必要だったと気づかされたり、台無しにされたり、否定されたりしてしまうことです。よく言われる「影の努力」というものです。誰かの「影の努力」を無視してしまうことほど、僕にとって悲しいことはありません。「影の努力」を無視する行為は大嫌いです。

兄が、「人生ゲーム」を床に叩きつけた瞬間に、僕は父ちゃんと母ちゃんが、どれだけ考えて、これを買いに行ってくれて、喜んでくれるかなって、楽しみにして、忙しい中で、バレないように、サンタさんをしてくれたのかということを、突然想像し始めたのです。そして、兄が「こんなものいらない」と言った時、母ちゃんはどんな気持ちになったかを想像しました。その時の母ちゃんの悲しそうな顔はきっと一生忘れないでしょう。僕はそれ以来、絶対に、そういうことをしない人になろうと思いました。人の想いを推し量れる人になろうと思いました。人の想いを大事にできる人になろうと思いました。

そしてそれ以来、そういうものにめっぽう弱くなりました。例えば恋愛映画で、彼氏が彼女のために、めちゃめちゃ忙しい中で、彼女の誕生日になんとか時間を作ろうと、休日も休まずに働いて、いろんな人に頭を下げて、そしてやっと、誕生日に時間ができて、会いに行って、しょうもないことで喧嘩して、「楽しくなかった」と彼女から告げられる…、もうこんなシーンにとにかく弱くなりました。胸が苦しくなります。泣いてしまいます。彼氏の辛さを考え、僕もつらい気持ちになります。それと共に、こういうことを大事にできる人にも、めっぽう弱くなってしまいました。先ほどの恋愛映画の例で行くと、彼氏が一生懸命見えないところで頑張って時間を作ってくれたのだろうということを想像し感謝し、会っただけで、本当にうれしそうに、もはや涙すら流し始める彼女…、いい人かよ。と思ってしまうようになったのです。

まず、「影の努力」というのは、目的の相手に気付かれないように、行う努力です。だから、目的の相手は、その人がどれだけ自分のために努力してくれたかなんて、絶対分かりません。これはそういうものなので仕方のないことです。大事なことは三つあります。

一、想像すること

一つ目は、「影の努力」を想像する、ということです。何か相手が自分にしてくれたとします。それは、なんでもいいんですが、例えばプレゼントをくれたとします。その時に、どれだけその人がそのプレゼントを買うために考えてくれたり、自分の時間を割いてくれりしたのか、どれだけそれを想像できるかが大事です。それが恋人からのプレゼントだろうと、親からのプレゼントだろうと、先生からのプレゼントだろうと、友人からのプレゼントだろうと、誰であろうと変わりません。それが、プレゼントであろうと、日程合わせであろうと、提案であろうと、日常の些細な出来事であろうと、何であっても変わりません。どんなことであっても、相手の「影の努力」を想像し、そこに心からの感謝と、心からの尊びを持つことです。いつまでたっても、これができない人はいます。僕も時にこれを疎かにしてしまうことがあります。そんな時はいけないいけないと、自分に言い聞かせます。人生で仲間をたくさん作りたいのなら、これはとても大事なことだと思います。これができるかできないかで、人としての魅力が変わってくると僕は思っています。

二、大切にすること

二つ目が、「影の努力」を大切にするということです。誰かが自分のために、影で一生懸命動いてくれているということを、当たり前だと思ってはいけません。それをいつでも感謝し、大切に大切にしましょう。これは相手や関係性によって変わるのですが、僕は、「影の努力」を過度に想像して、毎度毎度「私のためにこんなことをしてくれたんでしょう?ありがとうほんとに。」というのは、好きではないです。本当に心からの感謝をしていれば、自ずと嬉しい気持ちは伝わるんです。それだけでいいんです。大切にしすぎるのは良くありません。本当にたまに、「いつもありがとう」と言ってあげればいいんです。それのほうが、趣深い。「影の努力」を蔑ろにせず、大切にしましょう。

三、自らすること

三つ目が、「影の努力」をできる人になろうということです。これ、実は、人によって、大きく差が出るところです。表面上の「優しさ」にも凄い価値がありますが、僕はこの「影の努力」をできる「優しさ」の方が、価値があり尊いものだと思っています。先ほどの、恋愛映画の例で行くと、彼女に楽しくなかったと言われて、彼氏が、「なんだよ。あんなに努力したのに。俺の努力を考えてよ。」とか言ってしまったらもう残念ですよね。言わないのが、かっこいい。「影の努力」は絶対に言わないから、「影の努力」なんです!その人のために、その人には気付かれないところで、努力するのです。自分でやって、それでいてやっとその凄さや尊さが分かるのです。でも、気付かれないこともたくさんたくさんあります。でも、気付いている人は気付いています。報われない時は厳しいけれど、いつか、必ず、何かしらの形で報われます。

サンタであれ

これが世の中で一番上手なのが、紛れもない、そう、サンタさんです。誰もサンタさんがどれだけその人のことを想い、考え、影で多大なる努力をしているのかを、知りません。皆さん、サンタさんになるのは、親になってからでなくてもいいのです。今すぐにでも、サンタさんになれます。なりましょう!常にサンタさんでいれる者こそ、いつか報われるのです。

この三つが、サンタさんになるための、ヒントです。これらは、本当に人によって、できる人とできない人、できる人の中でも、どれだけできるか、大きく差がつきます。「人と差がつくこと」これをどれだけできるか、これが人生のカギです。もう一度立ち止まって、自分がサンタになれているか、どれだけサンタになれているか、考えてみましょう。

「影の努力」を想像しましょう。

「影の努力」を大切にしましょう。

「影の努力」をたくさんし続けましょう。

常にサンタであり、サンタの日々を想える人間になりましょう。

この学びこそが、僕の、人生最後のクリスマスプレゼントでした。

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