日本の英語教育

日本の英語教育

日本の英語教育について書いてほしいというリクエストがあったので、書こうかと思います。

日本の英語(現在地)

まず、現在の日本の英語教育のレベルは世界的に見て、どのくらいなのでしょうか。

EF EPIは世界100か国・230万人を対象に行われるテスト

EP EPIを実施している機関の発表によりますと、世界全体の英語レベルは着実に上がり続けているそうです。一方、日本の英語指数は2018に比べて0.29ポイント下落しており、53位で、一向に向上していないことが分かりました。

日本の英語レベル内訳では、文法はとんでもなく高いレベルにあります。しかし、リスニングと、スピーキングがとんでもなくレベル低いので、足を引っ張っています。英語で一番大事なのは、リスニングとスピーキングです。文法も単語もほんの少し習うか、若しくは習わなくても、リスニングが完ぺきにできるようになれば、スピーキングへも移行できます。専門家は、英会話の9割はリスニングだ!というくらいです。

文部科学省も、これはヤバいと、数年前から感じ始め、少しずつ少しずつ学校の英語教育を変え続けてきました。しかし、その改革スピードはあまりにも遅く、現在のような世界の中でも遅れてしまったのです。それではその要因を考えましょう。

要因1~普通にミスった~

まず、日本の英語教育は、ある時完全に間違えました。今まで間違えていました。「周りに日本人しかいない場所で英語を学ぶなら、文法と単語をしっかり学ぶことこそ、英語を話せるようになる一番の近道だ!」と思い込んでいたのです。もうたくさんの人が気付いていますがこれが完全に間違っていたのです。

要因2~先人がえぐいねん~

日本の先人たちは、マジですごいです。

これ皆さん気が付いていないし、当たり前だと思ってきたと思いますが、「学校で母国語でどんな分野でも深く細かく新しく勉強できる」これってとんでもないことなんですよ。

知ってましたか?気付いていましたか?

アジアの母国語が英語以外の国で、「学校で母国語でどんな分野でも深く細かく新しく勉強できる」国は、日本と中国と韓国くらいしかありません。他の国では、ある程度は母国語で勉強できても、もっと深く、もっと深く勉強していこうとすると、母国語での勉強が不可能になるのです。英語が分からないと深い勉強はできなくなってしまうので、自ずと英語を勉強するようになるのです。

要因3~お堅い国じゃぱん~

また、「貧しい」と言われるような国でも、英語の能力が日本よりも高い国が世界にはたくさんあります。それは、多くの国が英語を「公用語」に指定しているからです。日本は「公用語=母国語=日本語」ですね。しかし海外の多くの国では違います。「公用語=母国語+英語」なのです。学校でも、家でも、買い物でも、友達との遊びでも、勿論ビジネスでも、自然と英語を話すようになるのです。日本では「伝統」というお堅いものがはびこっているので、そんなことまずできません。

要因4~危機感ゼロ~

日本の経済は、急いで英語教育をバンバンに推進しなくても、ある程度回り続ける自力がしっかりあったのも、一つの要因です。日本の国民ほとんどが、全く危機感を持たなかったのです。今もそうですが。

日本の英語教育2020から変わります

文部科学省は、ほとんど効果のない英語教育改革をちょびちょびと進めてきました。2020年からまた少し変わります。

小学校3年生から英語コミュニケーション授業(外国語活動)が必修化。現行では小5から行われているものを、小3からに変更。読み書きの授業ではなく、話す聞くをテーマにした授業が行われます。教科として必修化されるものの、成績はつかないようです。

小学校5年生から英語(外国語活動)が必修化。中学からの英語学習にスムーズに入れるように、読みと書きも加えた英語教育を実施する。

何かの授業を削って、これらが加わるわけではないので、英語の授業が、小3小4では、年間35単位時間授業が増え、小5小6では、年間35単位時間加えて70単位時間になることを意味します。これは1週間に1コマ増えるということです。

そして、中学高校では、全ての英語授業を、英語のみの授業にします。日本語を一切話してはいけなくなるのです。

これらが、2020から変わる英語の学習指導要領の主な内容です。

皆さんは、どう思われますか?これでなにか変わると思いますか?

改革後どうなる?どうする!

僕は、この改革でそれなりに変わると思います。

ただ、大きくは変わらないと思います。

まず、はっきり言って、「授業を全て英語でやる」これ全く意味がありません。そもそも、日本中の英語教師が、英語のみで授業ができるとは思えないということです。これは全くと言っていいほど、逆効果だと思います。「コミュニケーション機会を大幅に増やすこと」という「努力目標」みたいなものも作られていますが、これが一番大事なところなのに、これでは全く効果が無いと予想できます。

では、どうすればよいのか。

留学に税金出せ!

まず、留学の支援にもっと税金を使うべきだ、ということです。特に、長期留学へのお金をもっともっと出すべきです。高校生、大学生共にです。現在の大学留学支援の多くが、「海外の大学に行って何かの専門分野を英語で学ぶ」についての支援です。つまり、向こうの大学に行くと、すぐに英語でバンバンの授業が始まります。なので、相手行もある程度の「英語力」を求めてきます。つまり、驚くことに、「英語を話せるようになりたい」が一番の目的なのに、それなりに英語を勉強して、一定のスコアを獲得してから、海外へと行くのです。何が言いたいかというと、「英語全く話せないけど、とりあえず周りに英語話す人しかいない場所に身を置きに行きたい。」という人への資金援助、留学コースの拡充をしろ、ということです。もっと日本人は高校、大学の時に、留学に行くべきなのです。長期の。そこに、日本はお金を出す必要があるのです。

文科省は教師任せ

「英語を一番効率よく学ぶ方法」いたいなのは世の中に溢れていますよね。つまり、英語を学ぶ方法はいくつもあり、色んな道があるのです。そう、「一番」は人それぞれなのです。「こんな学び方があって、こんな学び方もあって、こんな学び方もあるんだよ。君にはどれがあってるかな?」というのを提示してあげられるのかが、教師に求められる能力だと思います。

英語を学ぶには、「興味を持つ」ということが一番重要です。僕なんかは、「数学」は「こんなん習っても、どーせ将来使わねえよな」と思いながら、学んでいました。「数学の使い方」は、エンジニアになったら数学が必要になるとか、経済担当ビジネスマンになったら数学が必要になるとか、会計の仕事やるなら数学が必要になるとかとか、こういう、「使い道」は分かるんです。僕なんかは、これを教えられても、「よし、自分から数学やろう!」なんて気持ちには全くなりません。でした。

それよりも、「数学の楽しさ」、例えば、難しい問題が解けた!とか、数学を使って誰かを助けられた!とか、そういうものを感じること、これこそが勉強のモチベーションに繋がります。

つまり、「英語」も同じで、「英語の使い道」ではなく、「英語の楽しさ」例えば、英語を学んだことで英語で話せる友達ができた!とか、より多くの価値観を学べるようになった!世界が広がった!彼女と話せるようになった!洋楽の歌詞が分かるようになった!とかとか、こういうものを、感じる、教えなければいけないのです。これを感じさせるために、何ができるのか。文部科学省は、教師任せにし過ぎるのではなく、もっともっと、考えなきゃいけません。

多言語教育はいかが?

なぜ、英語なのでしょうか。英語以外の言語を選べてもいいのではないでしょうか?という意見があります。僕はその通りだと思います。しかしながら、日本にそんな多言語を教えられる教師はいないのが現状です。よって、できても、高校から、ということになります。もっと、高校では、多言語の選択肢を作ってもいいと思います。

まあ、ただ、日本は大学受験がとても大事にされる社会です。なので、受け数が減る多言語は、敬遠されるのも目に見えています。つまり、やるならば、抜本的に文科省がルールを定めてやらなきゃいけないのです。だがしかし!2020までは、「英語」と決められていなかった学習指導要領が、「英語」と定められるなど、「英語一本化」が進んでいるのも、これまた現実です。

僕らにできる英語学習

英語を話す友人を作る。毎日英会話を10分は必ずやる。などなどを実行して、日本にいるだけで、英語を話せるようになる人もいます。

しかし、多くの日本人が、チキンなので、勇気が出ません。お金をかけません。継続しません。そんな人は、えいや!と海外に行くことです。

ここまで、偉そうに英語を語ってきましたが、わたくし、英語、全然しゃべれません。さらにわたくし、とてつもない「チキン」です。よって、わたくしは、海外へ修行に行きます。

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