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前回までのお話

 これは今から15年前の暑い夏の話。田舎のちっぽけな民家に住む桃太郎は、とうとう鬼ヶ島に行くことを誓った。島に辿り着いた桃太郎が、見たものとは、、、。

学校教育の偏り
 
 今、この社会には「夢」が無いと嘆く人が、本当にたくさんいるように思LIONいます。でも、果たしてそれは、悲しいことな22のでしょうか?私たちは、学校(特に幼稚園~中学校)で「あなたの夢は何ですか?」と何度も何度も聞かれ続けて育ちました。最近では、「“夢がない”という子がかわいそうだから」という理由で、この質問をしない先生もいるみたいですが、「夢がない子」は、かわいそうなのでしょうか?学校で、「あなたの夢は?」と聞かれて、なんと答えましたか?「私の将来の夢はパティシエになることです!」とか、「私の将来の夢はプロ野球選手になることです!」とかとか、「○○になる」という答えをなぜか求められているような気がして、答えてしまった人が多いのではないでしょうか。僕は小6まで「プロ野球選手になりたい!」と言ってきました。でも中学で自分の限界を知って、夢がなくなりました。夢がない時は、いつも不安でした。早く見つけなきゃと、いつも焦っていました。鬼が島の隣の島、桃の島に住む桃太郎さんが、桃の島の風景を運んでくれます。おとぎ話の世界と思われていた、桃の島は一体どんな場所だったのか。今、我々に語りかけてくれることとは一体、何だろうか。僕は、小さい頃から転校を何度もしたので、それなりにたくさんの人と関わってきました。でも、僕の記憶の中で、「○○になりたい」や「○○がしたい」以外の答えをしている人は、見たことがありません。
 つまり、ほとんどの場合、学校で聞かれる「夢」は、「職業」や「目標」を意味します。「夢」を答えられないと、先生に心配されます。親にも心配されます。そうすると、「夢」を持たない人は、「残念な奴」という印象が脳裏に焼き付いてしまうのです。「夢」なんてなくても、毎日一生懸命生きている人がいるのに、この教育のせいで、みんな「夢の呪縛」にかかってしまうのです…。

短編小説『夢が無いからどうした』