黒船の正体 第二章『あげたい時代』

黒船の正体 第二章『あげたい時代』

今日は、「withコロナ」で何が変わるか、第二弾です!

「あげたい時代」

さっきご飯を食べてるときにテレビがついていたので、久しぶりにテレビを数分見たのですが、何の番組をやっていたかというと、「クイズで一人だけ正解したら100万円もらえます!」というよくあるタイプのクイズ番組でした。出演者はほとんどがちゃんと稼げているであろうタレントたちでした。30人くらい回答者がいて、一人だけ正解したら、100万円もらえますよ~というやつでした。よくありますよね。

前々から、僕は、こんな形態のテレビ番組に違和感を感じていましたが、このコロナ期に見ると、もっと違和感を覚えました。

「この人たちは、お金が欲しいという煩悩に基づいて、クイズに答えてこうやって一喜一憂してるんだろうか…」

「賞金をエンターテイメントの材料に使うのは、古くないだろうか…」

これが違和感の根源だと思います。「この人たち、お金あるのに、まだお金欲しいんだろうか…?」

“beforeコロナ”の時代では、テレビを始めとしたメディアの多くは、「遠きもの」という存在に位置していました。しかし最近ではテレビに出てる人とも「#」一つで繋がれる時代になりました。大半の国民がスマホを持ち、手のひらにメディアを載せるようになり、SNSやYouTubeやいろんなところで、トレンドを作り出す情報発信者になりました。

一方、地デジの主要メディアたちは完全に時代に乗り遅れ、未だに“煩悩賞金ゲーム”をしています。まあ、それでもあと数十年はテレビが死ぬことはないでしょう。地デジ主要メディアの広告価値はたとえ徐々に減っても、ある程度ちゃんと付き続けると思います。

より現実主義のSNSやメディアが近くなったこの時代で、もうそういったプロトタイプを作っていく「遠きメディア」の需要は落ちて行くように感じます。

こういった“beforeコロナ”の時代は、有名人のサクセスストーリーが売れる時代でした。煩悩賞金ゲームもこの一つですね。

今、世の中では、失業者が爆発的に増加し、経営の危機に陥って、歯を食いしばり、悩んで苦しんでいる人がたくさんいます。それよりも、コロナで苦しんでいる人、現場で働く医療従事者の方々も、今、たくさんいます。

そんな中、テレビでは、なんとお花畑な、「お金のある人たちがまるで興じるようにクイズを解く番組」が放送されています。これまではそこに違和感を感じなかった人たちが、なんか不思議な違和感を感じるようになるのではないでしょうか。

その中には、100万円をとっても、寄付する金持ちもいるでしょう。しかし、番組ではそこは分かりません。タレントがクイズを間違えて、頭を抱えたり、100万円ゲットして喜んでいるところのみが放映されます。違和感や薄情感のみが残るのです。

これがエンターテインメントとして成立した時代は、いったん終わるかもしれないなーと僕は感じました。

“afterコロナ”の時代では、「賞金を寄付できる権利」を争うようになるのではないか、と僕は思うのです。

それはそれで、醜い世界だとは思いますが、言いたいのはそんなことではなくて、テーマが、「金戦国時代」から、「信用戦国時代」に変わるだろう、ということです。

個人も、企業も、国も、「信用獲得ゲーム」に身を乗り出していくことになるんだと思います。「美徳」が売れる時代になるのです。必要なのは、「プロトタイプの押し付け」ではなく「共感」なのです。

先ほどの番組なら、テロップとかで、「この番組で賞金を得たタレント様の意向により、賞金は全てコロナの医療支援に回しました。」と表示されるような時代になるのではないでしょうか。(まあそれすらもやらない主要メディアはマネジメント視点から終わってんなーと思いますが。)

コロナでここに来てやっと国民の大半がクラウドファンディングを理解し、肯定し、活用し始めました。「相手を思いやる心」が蔓延してる今(していくであろう今後)、「金持ちの遊興」は違和感、はたまた批判の対象になります。そして金持ちの「思いやり」が称えられるのです。

「人類の危機」において、みんなで団結することが、大事だと私たちは思い出しました。

これからは、メディアの趣向も、夢のある職業の定義も、はたまた個人の一つ一つの選択も、「信用作り」がテーマになってくるでしょう。そして、それに気付かないと、いつの間にか社会から批判されているかもしれませんね。

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